絵で読むあらすじ日本の名著―1話5分で名作が読める!
先ほど読み終えました!
ゆるいイラストと、読みやすくておもしろい文章が、やみつき!!
今までの他のあらすじ本とは全く違う。
文章自体におもしろみを感じるし、絵が笑える。
それなのに、しっかりと感動したり、考えさせられたりする。確かに名著。
あらすじを知っておきたいから読むという本ではなく、
おもしろいから読む本。
本当におもしろい!!
世界版も出てるので、これから注文します!
浮雲 (新潮文庫)
理想主義者で、仕事が好きで、そして女性に弱い男、富岡。夢を抱かず、富岡がどんな女と関係を持とうが一心に愛し続ける女、ゆき子。
終戦直後の混乱の中で、その日その日をあがくように暮らす男女の姿。ひたすらに落ちていく絶望の底で、人間が何を考え、何を愛するのか。激動の時代の中で、愛の姿をとことん突き詰めた名作です。
ゆき子の心は林芙美子そのもの。そして富岡は後に建築家として名を成す白井晟一がモデルになったと考えられます。小説の中でゆき子は林芙美子のように突然の死を遂げ、富岡は生涯の仕事に行き着く。ゲーテの『ファウスト』のテーマを、女性の視点から、終戦直後の日本で展開したとも言えるでしょう。
絶望を垣間見ている今の日本人にとって心に響く究極の恋愛小説といって過言ではありません。
二葉亭四迷 (明治の文学)
「平凡」で二葉亭は文学のくだらなさ、文士のいい加減さを徹底的に暴き出す。それも自らを題材にするというやり方で容赦なくやる。これを読んで文学を書こうとか文学表現がいいことだとかの戯言、甘い見通しは立ち消えてしまう。ロシア文学の徹底性の影響があるのではないかと吉本隆明は言っているが、文学など作者はすぐ死んでしまうし、作り物で何も良いことはない馬鹿げたものだと感じさせる。これは文学に限らず芸術一般に突きつけられた刃だ。君はどうする?
浮雲 (新潮文庫)
言文一致体を駆使した小説というだけでなく、立身出世などに悩む、当時の青年たちの群像を描いて秀逸な1冊。いうまでもなく明治期の多くの文章は漢文の素養を基礎としており、現代の読者がいきなり読もうとしても、難しいことが多い(たとえば一時期話題になった樋口一葉や、初期の斎藤緑雨をそのまま読むのは、意外に困難である)。本書はそういった状況を鑑みた岩波書店が現代語表記とともに、かなりの数のふり仮名を加えたもの。この表記によってかなり『浮雲』が読みやすくなったことは間違いない。ただ、明治期の文章が現在の文章とあまりにも隔絶しているということを、身をもって経験するのも大事だとは思うのだが。なお1941年=昭和16年に書かれた中村光夫の解説が併録されている。
浮雲 (岩波文庫)
若者の苦悩が伝わってきます.
何でも,好きな人を基準にして行動しようとしたり,好きな人の言うことがとにかく気になったり...
世渡りが下手で,でもプライドはあって,上手に生きていけない若者.
そんな主人公にちょっといらいらしたり,共感したりします.
若者の気持ちを表したものとしても読み応えがありますが,
文章がきれいなので,音読しても良いかもしれません.