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Young Team
正直、初めてモグワイを聞いた時はあまりピンとこなかった。だけど、某動画サイトでMogwai fear satanのライブ映像を見てブっ飛んだ。なんて心に染み入る音楽なんだと。それからCDを買い漁って、今ではずっとMogwaiばっか聞いてる。他のPost Rockってジャンルに分類されるバンドも色々聞いて、それなりに感動したけど、やっぱりMogwaiの音が一番心地よくて飽きがこない。ここまでシンプルなのに、なんて深い音楽なんだって心からそう思う。とにかく、このアルバムはfear satan以外も良い曲が揃ってるし、オススメです。
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Ep + 6
モグワイは
ノイズを音楽たらしめた意味で
ソニック・ユース、マイ・ブラに並ぶ
功績があると、個人的に思います。
彼らのフルアルバムは全て愛聴盤なのですが、
デビューから3年間にリリースされた
EP3タイトルをコンパイルした今作は、
彼らの感性の迸りを収めたという点で
彼らを知る絶好のアルバムと思います。
ノイズの洪水、メランコリア、
静から動へのめくるめくカタルシス、
自在に鳴動するギター・サイケデリア。
粒よりの楽曲から発せられる
さまざまなメッセージが
ギターノイズの潮流となって
耳から脳、そして心を刺激します。
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Come On Die Young
この時期に無性に聴きたくなる作品の一つです。
全編、神々しいほどの静寂と緊張に支配された世界。
それが冬の夜の刺すような寒さや澄んだ空気に合います。
静かに奏でられるギターやピアノ。硬質なドラム。
無駄に音をかぶせず、そっと爪弾くような感じ。
ざらついたローファイな手触りも心地よく、
後ろに横たわるノイズの音さえも一つの楽器のように思えます。
それらがゆったりとしたリズムで溶け合い、
聴き手はその中で存分にまどろむことができます。
徐々に堰を切ったかのように現れる轟音ノイズ。
"Ex-Cowboy"などの通過点を経て、とうとう訪れる終局
"Christmas Steps"は圧巻の一言。
静から動へ転化する際のベースの切り込みから鳥肌もので、
それ以降の展開は限りない快感と同時に畏怖の念さえ抱かせるほど。
"Fear Satan"と並んでモグワイの最高傑作の一つ。
一曲だけ抜き出して聴いても充分神なんですが、
やはりこのアルバム全体の流れがあってこそ、より生えます。
曲単位と並行してアルバム一枚を通して「静と動」が描かれていると感じます。
モグワイでアルバムを一枚挙げるなら、これかEP+6でしょうか。
Young Teamはライブの方が段違いに良い曲が多いかも。
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28デイズ・レイター~ザ・サウンドトラック・アルバム~(CCCD)
2010年現在、3作目にあたる『28ヶ月後(原題:28 MONTH LATER)』が制作中の28シリーズ。
その記念すべき第1作目にあたる『28日後(原題:28 DAYS LATER)』のサウンドトラックです。
サントラのレビューなので映画の説明は省きますが、このサントラ、作品としても非常に良作だと思います。
作曲者John Murphyの楽曲はゾンビ映画のサントラにも関わらず、追いかけ回される時に流れるようなスピーディで迫り来るような楽曲は必ずしも多くはありません。
それよりも絶望感を募らせるような楽曲、アンビエントで浮遊感のある楽曲やノイジーにかき鳴らされるギターをフィーチャーした楽曲など、これまでのホラー映画とは違ったテイストの曲を使用し、他の同ジャンルの映画と差別化がうまくできているなと感じました。
中でも次作でも少し変えて使われたシリーズのテーマ曲とも言える絶望的なナンバー、In The House - In A Heartbeatは名曲です。映画をすでにご覧になった方はさらなる絶望感を味わえるのではないでしょうか(笑)
また、作曲者以外のミュージシャンの楽曲も3曲収録されています。
アンビエントミュージックの巨匠BRIAN ENO、チープなシンセ音を効果的に使ったインディーロックバンドGRANDADDY、エンディングで流れる不思議な雰囲気を持つエレクトロニカバンドBLUE STATES。
どれも良曲で映画のシーンをより印象づけています。
・・・といろいろと誉めまくってますが、やっぱりサウンドトラックですのでまずは映画を観てその後、本サントラを楽しんで頂ければより鮮烈に生々しく響くと思います。ぜひ、映画と併用してお楽しみください。
ちなみにどうやら現在もコピーコントロールCDしか出ていないようです。。。購入の際はご注意を!
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ハードコア・ウィル・ネヴァー・ダイ・バット・ユー・ウィル(初回生産限定盤)
アルバムEPが動とするなら、このアルバムは静。ボーナストラックはかっこよすぎ!!!
タイトルのアル中は死ずともおまえは死すは、まあイギリス流のジョークでしょう。
ボーナスCDはゾクッとする緊迫感。心臓の鼓動が止まりそう。しかしこの落ち着きはハンパない!!!