マンガはなぜ面白いのか―その表現と文法 (NHKライブラリー (66))
冒頭でいしかわじゅん氏曰く、「学問としての権威ずけや上昇志向はマンガには不要」。作者も「マンガ学」の成立は「悲観的」に考えておられる。さまざまなマンガ上の技法や効果は説明されずともマンガ愛好家は体感的に知っていることであるし、それをマンガ非愛好家に知らしめる必要もないと思う。
本書の面白さは、1950年生・団塊の世代・文豪漱石の孫にしてマンガコラムニストとしての著者の異才と、自分史に照らし合わせマンガへの思いを饒舌に語っている点である。マンガ恋愛論では自身の恋愛観をさまざまな作品と絡めて語っており、ここでは評論というよりは私小説的といえる。
BSマンガ夜話 童夢 -大友克洋- [DVD]
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BSマンガ夜話 攻殻機動隊 -士郎正宗- [DVD]
あの番組がDVDになってるとは思わなかった。
出演者がいしかわじゅん、夏目房之介、岡田斗司夫と思い入れの強そうなメンバーが揃ってて激論になってました。特に岡田さん。
ちなみに今回はゲストがいません。
攻殻の初級講座とか中級講座とか番組中にやっててそれが良かった。
今まで気づかなかったところがあったことにこれを見て気づかせてくれましたので。
あとはデビューする前の士郎正宗の裏話みたいなこととかいろいろ興味深い話がでます。
でも、金額に見合う内容かどうかはちょっと悩むところです。
マンガ学への挑戦―進化する批評地図 NTT出版ライブラリーレゾナント003
夏目房之介の手塚治虫論は、私にとって衝撃だった。それ以前のマンガ論では四方田犬彦『クリティック』所収の諸論考(これは同じ著者の『漫画原論』より格段に面白い)のテクスト論的な手法に惹かれていたが、夏目は実作者としての経験に立脚した表現論の可能性を示した。マンガ言語とでも呼びたい固有の表現様式に着目する点では四方田の近傍に立ちながらも、夏目には「描く」側から考えている実践性を感じた。生々しかった。言語を考えるための参考になるようにも思えた。
その後、夏目は形式化を推し進め、本書中でも「画期的なマンガ表現論」(p192)と自画自賛する『マンガの読み方』(1995)に到達する。ただ私は、それを買いはしたが拾い読みしただけだった(だってアナタ、辞書を読みます?)。 だから『マンガと「戦争」』(1997)が出たとき意表を突かれる一方、どこかで「やっぱりな…」とも思った。本書中で夏目は、自分はあの時、表現論的な手法の限界に突き当たったのだという言い方をしている(p187)。
それ以降、私は夏目の本をあまり読まなくなった。憑き物が落ちた夏目に、強い関心を抱けなかったのだ。
本書は、いわば夏目がこれまでの自分の仕事の変遷と意味を振り返る形での「マンガ学」入門だ。率直に言って、かつて新たな表現論を切り拓いていた頃の熱気はない。竹田青嗣への親近感表明も、まあ、落ち着くところに落ち着いている気がする。バランスが良すぎて、ある意味退屈。ただ、さすがに言うべきことは言っている。当代屈指のマンガ研究者である点は、全く動かないと思う。
これからまた、少し夏目房之介を読んでみる。