星野真里の地味な生活
とても地味ですね。
笑えないし悲しめない。
しかしそれが良いのです。
ありきたりな事しかない。がっくりきたり、ちょっとハッピーになったり。
でも、そういう生活でこそ、幸せを感じるんじゃないでしょうかね。
平々凡々な日常、それが本書のすべてです。
読むというより眺める。で、珈琲をいただく。
軽い気持ちでどうですか?
空気人形 [DVD]
クライマックスにおける、空気人形(ペ・ドゥナ)とその好きな相手(ARATA)による衝撃的「ある行為」。
これにはやられた!って感じです☆
サラっと描いてるがかなり官能的で、甘美。一言でいうと、背徳的なこの「行為」は圧倒的なインパクトで、しばらく、いや一生忘れないかもしれない。
そのくらい個人的には傑作!と言いたい作品で
空気人形という形而下なキャラで形而上的なテーマを寓話的に描いてるトコが素晴らしい!
「心を無くしたい人間」たちと「心を持ってしまった人形」のコントラストが見事で
心を持って悲しむことと、心を無くして空虚になること、その事に深く考えさせれれた。
世間から手渡される「幸福」や「人生の意味」。
だが心を持ってしまった空気人形が最初に感じたことは、そんなことじゃなかった。
世界に対する「キレイ」の一言。それから「恋」だ。
「幸福」など二の次なのだ。
そこには作者の仏教的な「無常観」思想が通低していて、観念で考えるより先に
心で感じることの大切さを謳っている。
生きること自体が悲しい。だからこそ自然の流れに逆らわず死に向かって生きる。そして朽ちる。
そのことが、すごく美しいのだ。
その圧倒的な説得力で活写する流麗なカメラワーク、そして感情に寄り添うような音楽と、ペ・ドゥナの名演。
巧みな距離感で人間を見つめる監督の演出。ついでに板尾の気持ち悪さw
どれもが見事で、せつなさの中に「明日も生きてみようかな」と思わせる、そこはかとない優しさも感じた
永遠の海
音楽座ミュージカル「マドモアゼル・モーツァルト」の主題歌となった小室哲哉のソロシングルのカヴァー。脚本家でもある坂元裕二が新たに歌詞を追加した。
小室哲哉とフジテレビのプロデューサー・永山耕三のコンビによる最初の作品が「マドモアゼル・モーツァルト」であった。その後、trfミュージカル「月が地球にKISSをする」、ドラマ「翼をください」などがこのコンビで手掛けられた。
「マドモアゼル・モーツァルト」のオーケストレーションを担当した岩代太郎が、「翼をください」のサントラの中でカヴァーしたのも「永遠と名付けて...」であった。
そして今回ドラマ「プラトニックセックス」の中で小室と永山が再びタッグを組むにあたり、主演の星野真里によりカヴァーされることとなった。
彼女の表現力豊かなヴォーカルにより、心癒される曲である。