志ん朝復活-色は匂へと散りぬるを る「火事息子」「厩火事」
「火事息子」は、大ネタでもないし、ポピュラーでもないけれど、見事に纏め上げて、隙がない。
「厩火事」については、私は、落語Best 10に入る作品であると信じる。第一、題名のつけ方からして秀逸である。
この噺については、録音で残っているであろう10名以上のバージョンを持っているが、若いツバメのような亭主の不実を心配し、心を揺らすおかみさんの未練と怒りが程よくブレンドされていると思う。
将来はともかく、現状では最高の「厩火事」だと断言できる。
泣ける落語「おせつ徳三郎~刀屋~」「火事息子」
2席ともライブ録音!個人的にはスタジオ録音は好みません。
演者がのっていないように思うからです。
志ん生は病前の録音。三木助は芸術協会脱会後の独演会での録音。
特に「火事息子」は40分に及ぶ力演。
円生、正蔵もいいですが、三木助独特の「小粋」な世界が堪能できます。
落語マニアがお勧めする1枚です。