MOONRIDERS THE MOVIE「PASSION MANIACS マニアの受難」DVD+Collector’s Premium CD
言わば日本語ロックの生成に関わった人々が多数登場し、音楽業界という狭い村社会の歴史とその行き詰まりを描いている。
ムーン・オーヴァー・ザ・ローズバッド
…って、失礼なタイトルでごめんなさい。
25年以上の古ファンですが、音楽マニアじゃないし、ここ数年(って結構長いけど)のアルバムはややこしくて暗くって、困ったなぁって感じでした。
今回は聴き始めてすぐ「あっ、好き!」と思えて、嬉しかったです。歌詞カード見て覚えたいと思ったのは久しぶり。
「ダイナマイトとクールガイ」のその後を歌った「Cool Dynamo, Right on」が、深くて甘くて切なくて特にいいです。
久々の復活(?)を祝って、星5つはご祝儀込みの評価。
恋する女たち [DVD]
この映画は、映画館で、そしてLDで何度観たかわからない。さすが大森一樹、単
なるアイドル映画に終わらせない。尼寺へ行くといって斉藤由貴が髪を切ったり
する脚本の面白さもさることながら、記憶にいつまでも残る名場面が実に多い。
主人公が友達と浜辺を歩くシーンや決意を込めて主人公が自転車をこぐシーン。
そして金沢の魅力を引き出すシーン。極めつけの名シーンは断崖
絶壁の上でのあでやかな着物姿でのお茶会。こういった具合にほとんど無駄な
シーンがない。恋を通じての少女たちの成長という、ある意味普遍的なテーマを
素材にしながら、見事に作家の映画になっている。それぐらい良い印象だけが残
る素晴しい作品です。私の記憶違いでなければ、キネマ旬報で年間10位以内
の評価でしたが、私は1位になったとしてもおかしくなかったと思います。上の
データによると、音声がモノラルというのがちょっと残念ですが、リアルタイム
で本作に接した人はもちろん、今まさに「女の子、いかに生くべきか」を思い悩
む若い人たちにもお薦めできる、決してDVDを購入して損はしない、大いに楽し
める傑作です。
リラのホテル
ムーンライダースの30年来のファンで、殆どすべてのアルバムは聴いてきた。「ムーンライダースとしての音」が好きで、各メンバーのソロアルバムまではなかなか手が伸びなかった。
このアルバム発売当時、偶然矢野顕子、ひばり合唱団とのコンサートの記事を読んだり、そのライブ音源を数曲エアチェックしていた。今年5月の結成35周年コンサートでは、かしぶち氏はガットギターを抱え矢野顕子と「砂丘」を、あがたもりおが「リラのホテル」を歌った。今回、忘れていた何かを思い出したようにこのアルバムを購入した。
全体的に、氏の持ち味とも言える聖と俗が入り混じった曲調、歌詞である。「モダンミュージック」から「青空百景」時代に作り貯めた曲をまとめた印象を受ける。つくづく思うのは、このような個人的なアルバムが発売され聴かれ続ける日本の音楽文化の成熟度である。
「リラのホテル」、「屋根裏のねずみ」を聴くためだけでも購入する価値あり。
あがた森魚とZIPANG BOYZ號の一夜 惑星漂流60周in東京 [DVD]
時代を適格にとらえた音楽活動。
もちろん3時間では表現できないが、その集大成として重要な映像。
ジャンルなんて関係ない、すべての音楽を愛する者なら体験すべき作品。
これこそ、レジェンド!