![]() Katsura: Imperial Villa |
日本建築とデ・ステイルの共通点は以前より指摘されているが、それを写真を通すことでより明確にする。時に舞台装置と言われる桂離宮だけれど、フレーミングという操作を通すことで、あたかもモンドリアンの絵画のように。とにかく写真がとてもグラフィック的で美しい。
図面の緻密さは新建築社から出ているものの方が良いかもしれない。しかし幾つか出ている桂離宮を納めた写真集の中でも、磯崎の撮る写真が段違いで美しいと感じさせられました。 |
![]() 歩くことが楽しくなる飛石・敷石作法 (ガーデン・テクニカル・シリーズ) |
19×13の小さな本ながら、とても美しい本だと思います。洋風レンガワーク、タイルワークの庭を否定する気はまるでありませんが、和風の飛石、敷石の美しさももっと見直されていい。石の持つひんやりとした温度感、柔らかで凛とした緊張感、意外な程のそのモダニズム・・・ 眺めているだけで全く見飽きません。よくある和風作庭の実用書みたいな装丁ですが、なかなかどうしてこの本は侮れません。写真も、その心意気も実に美しい本だと思います。洋風、和風という枠を超えて、お薦めのガーデニング・ブックの一冊です。 |
![]() つくられた桂離宮神話 (講談社学術文庫) |
誰もが賞賛するものが自分にはピンとこない、っていうことは誰にでも多少は経験があると思います。著者はやはり誰もが手放しで褒めちぎる桂離宮に対して感銘を受けなかったことをきっかけとして果たしてこの建築物がどのように賞賛を得ていったのか、丁寧に文献をたどって行きます。そこは非常に丁寧なので、論文を読んでいるような、逆に言えばちょっと気楽に読めるわけでない箇所もあります。
日本人の西洋人に対するコンプレックスや、観光文化との関連などいろいろな要素が絡んで桂離宮の評価に影響していったことは大変興味深く、非常に意義のある著書であると思います。 本書が建築史学会から黙殺された経緯を文庫版あとがきに書いてありますが、これがまたオモシロイ! |
桂離宮
桂離宮
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