透明な時間
 音楽は本当に素晴らしい。豊川悦司さんの語りも良いが、ジャケットにバンと写真を載せるのはいかがなものかなあ。何かセンスらしさがあってもよかった気がするんだけど…。大好きなアーティストだけに辛口評価でそこだけマイナス1点。音楽は本当にどれを聴いても素晴らしい。

 

危険な関係 TV ― オリジナル・サウンドトラック
ジャケ写がなんともイタズラさんですな。こんなシーンは無かったし、こんなテイストのドラマでもなかったのにね。ミスリードというやつですか。
『太陽がいっぱい』を想起させる“ID乗っ取り、なりすまし”サスペンスを軸にしつつも、人間の欲望やコンプレックスの深淵はあくまで横目で見据えた上で、基本的にはファンタジーの香るお話でした。
豊川悦司さんが自転車の背に篠原涼子さんを乗せて星月夜の街路を走る美しいシーンをご記憶のかたも多いと思います。
音楽もサスペンスフルな中に、浪漫的なきらめきとウィット、それこそ悪戯っぽいピュアネスを湛えて、犯罪モノのサントラなのにほとんど心が洗われる様な後味。M−02『Double Standard』を物語全体の主題とすれば、M−11『Perfect Nonchalence』やM−16『Shrewd Trick』などの稚気と遊び心あふれるチューンが、最もドラマの空気感をストレートに伝えていると思います。
豊川さんが笑いながら土手を転落していく印象的なEDとともに流れた、井手麻理子さんによるユーリズミックスのカヴァー『There must be an angel』が併録されていれば、★6コあげてもいいくらいの完成度の高いアルバムです。

 

千年旅人 [VHS]
私は新潟生まれで原作者の辻氏の古いファンだ
それを抜きにしても本作の映像世界にただならぬシンパシーを感じてならない
鈍色の空、深緑の海原
この質感は否応なく心を揺さぶる

恐らく作者は書いた段階でこの海をイメージしてはいなかったと思われるが
映像化にあたりロケハンでこの海を選んだ気持ちには深く同意する
とても美しいとても美しい風景だ
そしてとても美しい作品だ

 

この世の果て Vol.1 [VHS]
脚本家・野島節が炸裂したドラマだった。マリア(鈴木さん)はシロ(三上さん)に何をされても許してしまう。暴力も浮気も。「本当の自己犠牲など無い」という医者の目の前で車道に飛び出すマリア、盲目の妹に自分の角膜を移植させる為に。今放送したら苦情が殺到しそうだ。それぐらい極論で、横暴な、ナルシスティックな内容だと思う。「見返りを求めない」損得なしの関係を「真実の愛」と説くのは、ちょっと違うと思う。

印象的な豊川さんのセリフ「芸術家ほど無用なものはない、自分で何も生み出せないのに」「俺は1年に10人の男と付き合う女より、10年1人の男と付き合う女が好きだ」。

 

必死剣鳥刺し [DVD]
映画自体は、大人のための時代劇という感じで非常に見応えがありました。勧善懲悪ではなく、そして理屈ではなく
人間の切なさを重点に置いた作品。

人間の死がまた次の事件を生み最後まで流れるように続く。藩の城内で繰り広げられる人間の葛藤と不条理。主人公兼見三ェ門の姿は武士の孤独で運命に翻弄されつつ武士の生きざまを表していた。最後の殺陣は鮮烈な印象。
豊川悦司は哀愁を感じさせ役にはまっていた。
池脇千鶴のおくゆかしい愛らしさも印象的。

描写は淡々としてますが、登場人物の所作や立ち振る舞いを見てるだけでも引き込まれる感じ。
そしてラストの15分に及ぶ壮絶なシーン。
リアルで痛みが伝わる壮絶な展開。
隠し剣「必死剣 鳥刺し」はいつ出るのか。そしてラストの悲痛などんでん返し・・。

ただ正直、見てるうちにオチは見え
「必死剣」の使いどころもわかっては来る。
そういう意味では新しさはないのかもしれないが
ハードボイルドに感情表現を抑え、この15分間にエモーショナルに
爆発させた意図は、「鳥刺し」という文学的表現がゆえ。
「一度死んだ人間(あるいは必ず死に至る状況の人間)が最期
鳥のようになって刺す」という意味じゃなかろうか。

そう考えれば、トヨエツが蟄居中に鳥の模造を作った気持ち
もわかるのである。
鳥のように・・・
その思いは我が子にも受け継がれていった。

 

必死剣鳥刺し [Blu-ray]
以前、山田洋次監督の『たそがれ清兵衛』を観て、“いい映画だなあ…“と感嘆して、それから藤沢周平先生の作品に興味を持つようになりました。
“『たそがれ清兵衛』は、監督も凄い人だし、アカデミー賞にもノミネートされた程なのだから、まあ、それよりも少しは落ちる程度かな?”と思いながら観たのだけれども、予想に反して?…実に見事な素晴らしい作品でした。

この作品を観ると、自分が日本人であるという事実を、否が応でも思い知らされます。物語中、百姓は武士に対して、地べたに這いつくばるようにして頭を下げます。武士は忠君である殿様に対して、畳が擦り切れる程に、額を押し付けて土下座をします。
江戸時代、東北地方の貧しい藩の、強い封建制のヒエラルキーに押しつぶされ・苦しみ・歪みながらも、それでも、家族や愛する人を守る為に、小さな命をつなぐ為に、日々の小さな幸せを紡ぎながら、人は静かに生き続けます。

寡黙な主人公・兼見三左エ門を演じる豊川悦司は、実に素晴らしかったです。この人は背中で演技の出来る人だなと感じました。往年の高倉健さんを髣髴ともさせました。
対する吉川晃司の演技は、相も変わらず下手糞です。この人の台詞回しには、妙なイントネーションがあって、まるで、歌舞伎役者の様です。しかも、本人はそれを上手なのだと勘違いしている節が有ります。けれども後半になって、何故、この人が配役になったのかが至極納得も出来ました。
三左エ門の義理の姪・里尾を演じる池脇千鶴も渾身の演技でした。ただ一部、もっと演技に溜めが欲しいなと思う部分が有りました。

物語早々、藩主の妾・連子を殺傷するシーンは、実にあっけ無く、大した出血も有りません。それが、ラストでは、残酷な程に、これでもかこれでもかと、殺陣シーンが続きます。
その残酷さは多分、生きることの残酷さなのでしょう。捨てようとした命が拾われて、生きようとした時に、その命は利用されて奪われる。封建制のヒエラルキーの中で、無様に・実直に・慎ましく生き続け、そして殺される。
我々日本人の宿命を、外国の人達が観たら、何と思うのでしょうか?「ナンセンス!」でしょうか?それとも「共感」でしょうか?それとも「同情」でしょうか?
時代劇の名を借りてはいるけれども、日本人の中に連綿と続く、実は極めて現代的な問題を内包している作品です。それは多分、藤沢周平先生の作品全体に流れているテーマのひとつなのだとも思います。だからこそ、そこに藤沢作品の持つ普遍的な魅力が有るのです。

本当に、奥の深い日本映画を観た余韻に溢れた作品でした。

 

Love Letter [DVD]
岩井作品の映像美や巧みな構成は、他の多くの方が述べられている通り。既存の「型」にはまらない独自性が、監督の才能である。

個人的には中山美穂より柏原崇の印象が鮮烈だ。台詞はほとんどないが、彼の存在感と空気感がこの作品に切なさとリアリティを与えていると思う。少年・樹がもし他の役者だったら、中学時代のエピソードはここまで印象的なものにはならなかっただろう。教室でケンカをするシーンと、「藤井樹ロイヤルストレートフラッシュ」がとくに印象深い。二人の中山美穂の見せ場、山のシーンとラストシーンも、彼の存在があるからせつなくて泣ける。
これは博子と樹(女の子)だけでなく、少年・樹の物語でもあるのだ。


 

愛することを恐れるべきでない私、愛されていることに気づくべき私
ファンの人は、あの声を、あの眼差しを、あの手を思い浮かべて
魂ぬかれること間違いなし!!
自分が受信しているような錯覚に陥ってみたり、この世のどこかに
実際に受け取っている女性がいるのかもと見えない相手に嫉妬して
みたり…妄想がひろがります(笑)
さらに、良い感じに思わせぶりな写真を所々で見せられて、どんどん

トヨエツワールドにひきこまれてしまうでしょう。。。
ファンじゃない人も、大人の男性が”恋焦がれている”言葉に、
胸がうたれます。
「愛してる」の言葉が、心にじわ~っと響きます。


 

日経エンタテインメント ! 2010年 07月号 [雑誌]
警察エンターテイメント特集。

警察モノの映画やドラマの概要、
その舞台裏、苦労秘話など、
リアル&細分化している現状を掲載。

警察の全貌?が分かる、
組織図も見やすい作り。

もうひとつの夏映画カレンダーは、
見開き2ページで情報量は少なめの一覧表。
レイアウトが上下にバラけているせいか、
少し見にくいのが惜しい所。

 

今度は愛妻家 (竹書房文庫)
仕事をしなくなった写真家の事務所に訪れる人たちの物語
古希のおかま。グラビアアイドルを目指す女の子。写真家を志す若者。そして妻。
事務所で繰り広げられる出来事はTVドラマか舞台を想像できる。
もともと舞台を書き下ろしただけのことはある。最初から文字でつづられた小説とは少し違う。
小気味良いテンポと何より「ノリ」が随所に感じられる。「落ち」も用意されている。
そして最後には「涙」??

中盤過ぎまでは、どこにでもある夫婦の物語と思って読んでいたら、何やら急に変な展開。
そして、予想外の結末へ。準備していなかった甘い切なさがこみ上げてきた。
なるほど、最初から感じていた「ちょっとした違和感」はこれだったんだと思った。

この作品には夫婦だけではなく、親子、男と女の関係も描かれている。
最初はバラバラだったこの関係が、最後にはすべて1本の糸にまとめられているのには感心した。

こんな物語をどこかでも読んだ気がする。
ドラマや舞台のように、謎解きがわかってしまえば、こんなもんか。と思うかもしれないが
予想もせずに、そこに至った時にはそれなりの感動が味わえる。
それなりの感動を味わいたい人にはお薦め。

 

この愛に生きて


最終回です岸谷五郎、安田成美、豊川悦司主題歌永遠のパズル(橘いずみ)

信長の風貌で言われたらあーあって思うわ QT @hks_nishiteu: 「ぶっ殺す!」(CV:豊川悦司)


ヤバイ!!豊川悦司…つかトヨエツ信長がマジでカッコイイ!!


豊川悦司 動画


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