日曜夜のテレビは哀愁
日曜夜に放送された(ている)テレビ番組の新旧テーマ曲やBGMを、その放送時間順に収録した編集盤。単に番組のオープニングテーマを羅列したのではなく、番組内で印象に残るシーンで流れていた曲を選んでいるのが実にうまい。ご丁寧に最後にはサンドストームまで入っている。
個人の思い出に訴える企画だけに、人によって「あの曲が入っていない」という意見が出るのはごく自然なことだ。逆に言うなら「これは!」というものがあれば文句なしに買いである。僕は長年探していたM16一曲のために購入を決めた。加えて、ここ最近各番組での"お便りコーナーのBGM"としてすっかり定着したM17の収録も嬉しかった。
ひとつ難点を挙げるとするなら、この凝った企画の裏返しとして、選曲したスタッフの意図が少々出しゃばり過ぎているように感じるところか。"日曜夜研究会"による解説"寂しさと切なさと心細さと"は、はっきり言って余計だ。こういう文を書いておきながら、最後に「好き勝手にお楽しみ下さい」とやるのは、単なる送り手のエゴでしかない。醜い。
イマージュ10 emotional&relaxing(Blu-spec CD(TM))
いま感動にうち震えております・・・。苦節30年。探しに探したモノが、ついにみつかりました。
「日曜洋画劇場」は、高度成長期どまん中の日本の家庭に、毎週洋画を届ける人気番組でした。解説はもちろんあの淀川長治先生。「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ・・・・」の決まり文句から一気にエンディングへ。そこで流れるのが、この「So in Love」でした。
妙に暗いイメージで、荘重かつ華麗。幼心に「ああ、もう寝ないといけないんだ」とプレッシャーを感じつつ布団にもぐり込んだものです。アメリカを代表する大作曲家コール・ポーターが晩年の1948年に手掛けたミュージカル『キス・ミー・ケイト』の一曲。それをモートン・グールド楽団というのが、1951年に録音したらしい。
これが廃盤で、いくら探してもみつからない・・・・。そしてソニーから「イマージュ」シリーズ10で復刻!その歴史的録音が今よみがえる!それは、まさにあのエンディング・テーマでありました。モノラルの古色蒼然とした録音状態ではありますが、上々のできばえ。思っていた以上の感動です。。。
想い出を共有する皆さん、この一曲のためだけでも必買です!!
JIN-仁- BD-BOX [Blu-ray]
外箱に全巻収納されている時はシッカリしてますが
単巻紙製ケースを取り出すと、
・表紙がロックされてない
・ディスクが固定されていない
結果、簡単にディスクが飛び出します。
私は商品到着後3時間で2回やってしまいました。下が布団で助かりましたが、コンクリの床だったらとゾッとします。DVD-BOXよりはほんのちょっと進化していますが、オール紙製のこのケースのデザインは根本的に失敗していると思います。ディスク破損の可能性はむしろ高まっています。
バンダイのエモーションプラスシリーズのような固定方法に変更した方がいいと思います。
ディスク露出する必要はないですが
DVD−BOXみたいに店頭ディスプレイ用のを個人に買わす事は諦めてくれたようだけど
完結編に向けて取りあえず望む事は、ケース試作品出来たらダミーディスク入れてみて試験してくださいて事かな
プラスチックの部品を追加するだけで劇的に変わると思うのですが
コート紙使ってるから大してエコでもないしね。発色はいいのかもしれないけどディスク保護が不完全て本末転倒でしょう
ケースのサイズ変更で妥協したけど、そこは譲れなかったんでしょうか
外箱が頑張っても、メニュー画面の素っ気なさでゴージャス感は消し飛んでいると思いますよ
ああ、奇を衒わずに普通のスリムケースでもいいですから本編に力を入れて欲しい
JIN-仁- DVD-BOX
心にトラウマを抱えた現代の脳外科医が幕末にタイムスリップするという設定のドラマです。
通常こういう設定の場合、なかなか見る者を引き込むリアリティーが出難いのですが、このドラマは、「卓越した脚本×登場人物たちの迫真の演技力×素晴しいセット」の相乗効果によって、自分が主人公と一緒に幕末の世に迷い込んだようなリアリティーを感じさせる、そんな作品に仕上がっています。
そしてそれだからこそ、現代人の医者が幕末の世で懸命に生きる人たちと出会い、現代の世で見失いがちだった「生きる」ことの意味を見出して行く過程に、素直に共感できるのでしょう。
また、ドラマのあちこちに宝石のようにちりばめられている、心に響く名台詞の数々。きっと現代の世に生きる多くの方が、このドラマ世界の中からいくつもの言葉の宝石をもらい、「生きる」ことの意味を見つめ直して、現代を生きる糧にできるのでないでしょうか。それだけの豊かな内容を含んだ、ドラマ史に残る名作!だと思います。
登場人物たちはそれぞれ魅力的なのですが、中でも内野聖陽さん演じる坂本龍馬は、圧倒的な存在感があります。
幕末のヒーローという事で、従来のほとんどの龍馬像は必要以上に美化されていましたが、内野さんの龍馬は、泥くさいが人間味に溢れており、陽気で型破りでユーモラスでカッコイイ。きっと実物の坂本龍馬はこんな感じの人だったに違いないと思わせる、「龍馬の決定版」のような完成度でした。
この内野龍馬に出会えるだけでも、このドラマを見る価値があると思えるぐらいです。
「生きる」ことの意味を見つめ直せる名作。まだご覧になっておられない方には、超オススメです!!
(ここまで2009/12/5記述)
このドラマは、歴史あるギャラクシー賞において、2009年度番組のテレビ部門の優秀賞、および、視聴者によって選ばれる第4回マイベストTV賞のグランプリを獲得しました!!
「ドラマ史に残る名作」、超オススメです!!
(2010/6/4追加記述)
『レコードのムード』シネラマ映画「世界の七不思議」編
いま、ムード・ミュージックがあまりウケないのは、甘くロマンティックすぎて、世知辛いご時世との乖離が大きすぎる点にあるのではないでしょうか? その点、このCDに収められた多くの曲は優しく明るく癒しのムード満点ながらも、個性的でオリジナルな主張のある曲が多くとても楽しめます。休日の夜にゆったり気分でというのが定番のムード・ミュージックのイメージですが、むしろ平日の午前中の新鮮な躍動感をサポートしてくれる曲も多数収録されています。普段は、ロックやらテクノ系を中心に聴いていますが、ラテン系の選曲などを聴くとセニョール・ココナッツ、ラウンジ風のものでは砂原良徳などのアイデアはこんなところにあるのではないかなどと妄想したりもします。そんな意味で、ムード・ミュージック・ファンのみならず、両者のファンやエレクトロニカ、ラウンジ・ファンにもオススメの1枚です。