爆発現代百物語 新耳袋 危ないパワースポット
最初の「新耳袋殴り込み」より愛読しているシリーズ、遂に5巻まで出たのには驚きです。正直なところ、イロモノ企画色の強いサブカル本として受け止めていました。
しかしシリーズが続く中で、著者のギンティ小林や映画監督のチャントヨこと豊島圭介といった登場人物たちのキャラクターがどんどん愛すべき人物として受け止められるようになり、出版業界や映像業界にうごめくオヤジたちが、会ったこともないのに「知り合いの知り合い」のような錯覚を覚えるようになってきます。
原点は怪談本の名著ですが、そこからどんどん離れて、独自の路線に入りつつあると思います(これには賛否別れるでしょうが)。この感覚は1980年代の椎名誠仕事(「わしらは怪しい探検隊」とか「哀愁の街に霧が降るのだ」)を思い出させます。これはこれでアリ、なのではないでしょうか?
怖さという意味では4章、5章に取り上げられる大阪の謎の廃墟が出色ですが、他はやや低調。しかし、イイ歳した大人が「仕事」として肝試しに挑戦するバカバカしさやアドレナリンが出てくるような文章の勢いは魅力的です。『ゆきゆきて、神軍』の奥崎謙三が突然出てくるのにもびっくり。そのきっかけを作った漫画家の根本敬から多くのミュージシャンが実名で登場するあたり、著者のギンティ小林の人脈の広さに感心します。
例によっての誤字脱字問題もありますが、ここは勢いにのって星5つとしましょう。
極悪の華北斗の拳ジャギ外伝 上 (BUNCH COMICS)
有名すぎる原作「北斗の拳」の中で、
当時インパクトはあっても、記憶に残らない程度の小物
北斗対他流派、或いは対南斗という構図の中に、
あまりに大き過ぎるラオウやトキの前座として、
強敵(とも)の一人にすら数えられないであろう同門の兄
したっけ、レビュワーは大好きなジャギの外伝です
冒頭に原作版の状態のジャギが非道を働き、
その後 本編の外伝時代のジャギが来るというスタイル
何故こうまで落ちたのか、興味がつきない
外伝ジャギは、幼少時(ラオウやトキもいない)から、
今巻では青年になる辺りまで
義父(リュウケン)思いで、
力のない自分を変える為に、
義父の誇りたらんと北斗への道へ入るジャギ
いうても、同門はラオウ、トキ、そしてケンシロウ
北斗の歴史の中でも飛びぬけている三人は、
元々 出自等にコンプレックスのあるジャギに、
攻撃的な行動を起こさせます
途中で彼も気付きますが、
彼が弱いのではなく、廻りがあまりに強すぎる
そして、屈辱と挫折の中、
北斗の外に拠り所を見つけます
友情やロマンスも
恐らくは、その存在が更にジャギを狂わせていくのでしょう
めげては立ち上がり、打ちのめされては立ち上がる
結末を知っているだけに、悲しいジャギの努力
絵柄は非常に癖がありますが、
ドロドロと鬱屈の渦巻くジャギの内面や、
エネルギッシュな展開にピッタリ
ラオウやレイも大好きだが、
やっぱりジャギやアミバも捨て難い
そんな御仁に お勧め
極悪ノ華北斗の拳ジャギ外伝 下 (BUNCH COMICS)
まぁまぁ面白いです。
ぐちゃぐちゃの絵についても最初はこういう絵もあるかーと思って見ていました。
が、最後あたりのリュウケンの七星点心(漢字あってるか?)をみて笑ってしまいました。
やっぱしただ単に絵が下手なだけなんですね。
北斗の拳という超ビッグタイトルのスピンオフを何故こんな絵の漫画家にやらせたのか(?_?)
ジャギだからこういう扱いなの???