ほしのこえ (アフタヌーンKC)
私は初めて漫画を読んで泣いた。
ただただ切ない。
切なすぎる。
どの恋愛漫画もこの切なさには適わないだろう。
読めば、今自分が思っている恋人との距離など笑えるようになる。
恋愛漫画好きに特におすすめしたい。
実相寺昭雄コレクション [DVD]
カメラマンの中堀氏がリマスターし直して、
ビデオ版より鮮やかに。
実相寺氏の色彩計画がよりハッキリし、その才能に酔いしれられます。
劇場公開時は、125分の「制限付きR指定」版でしたが
このBOXに入っている「歌麿」は、カンヌで公開された
140分の「成人映画」版。
編集も少し、ビデオ版とちがうような気がします。
残念なのは、音がビデオ版と同じモノラルだったこと。
せめて、サントラのCDを発売して欲しい。
とにかく「歌麿」の音楽は素晴らしい。
故・広瀬量平の最高傑作だと私は思う。
さて、他の作品も観るとするか・・・。
同細胞生物。 (Craft comics (015))
この作品、他のBLの話に比べると地味です。でもなんか気分的には癒される。
いろんな事がうまく噛み合って、自然に流れてく幸せ・・
劇的な事が起こらなくても確実な物が在ってくれる。そんな些細な事。
あ~、でもある意味疲れます。うまくいかないな~って思う事、絶対あるし。一人とずっとなんて現実は無いし。こんな爽やかならいいな~って思うけど。
花篝-ハナカガリ-
今までのON/OFFとは一味もふた味も違った曲です。
今回のテーマは日本の様式美「桜」と言うことで、
日本情緒溢れる、美しくも切ない曲に仕上がってます。
美しいピアノの旋律は、松任谷由実さんの「春よ、来い」を彷彿とさせます。
二人のハーモニーも綺麗で、とても感動的。
素晴らしいの一言に尽きます。
個人的にはON/OFF最高傑作です。
そして恋がはじまる (キャラ文庫)
読む前は、先入観で地味で文学的なものだと思っていましたが、
とてもよかったです。
内容も暗くないし、読みやすいし感動しました。
人に迎合して遠慮してばかりいる高校生と、ゲイの司法書士の物語。
ひょんなことから塾の階段で出会います。
本当の自分を見失い、迎合することしか出来ずにいる高校生の未樹を、
大人の目線でそっと支え、優しい言葉で守る司法書士の浅海。
二人とも温和な雰囲気で柔らかいカップルでとても好感がもてました。
未樹の姉や友人の話、産みの母の話なんかは結構ジンと来るし、
母子のつながりに対する未樹の思いに涙が出てしまいました。
未樹が相手の期待を「ハズさない」ながらも、心の中で葛藤しているのが見えるのは切なかったです。
浅海から離れたくなくて、同性愛の世界へ行っちゃう未樹ですが、「ゲイ」どうこうではなく、
彼にはあの理解ある年上の恋人が必要で、それがたまたま男だったって感じで、
同性愛云々の生々しさは感じませんでしたし、二人が寄り添うのは自然なことに思えました。
暖かい気持ちになれました。よかった。
読み返したいと思います。