新・建築入門―思想と歴史 (ちくま新書)
本書は建築家・隈研吾による建築入門だ。実作家の手がけた
各方面の入門書の多くが、エキセントリックな切り口で逆に初
学者のための入り口となりえない仕上がりなのに対し、本書は
副題で示されているとおり、思想的進展と建築史を絶妙にから
めているため、きわめて使い勝手のよいものになっている。
デリダの脱構築、形而上学批判を冒頭にもってくるという凝った
作りだが、本書が射程にとらえている「思想」は、偏狭な「西洋
哲学」だけに限らない。遡るのは中世よりもっと以前、原始時代
の横たわる岩を縦におくという人の手による始原の構築、プリミ
ティブな構築をも含めた「思想」なのだ。
思想・哲学における主観/客観という二元論を超克し普遍性へ
と向かおうとするベクトル。それが建築界においてもトレースでき
るというのを著者はこの本で明らかにしている。
だが建築家たちの普遍性への冒険はいつも、建築のもつ物質と
しての限界という至極当然なものによって阻まれる。他の芸術諸
分野で生み出される少なからぬ発展を横で、行ったり来たりという
反復運動しか繰り返し得ない建築にかされたその重い足かせを、
実作者である著者が殊に痛感しているのだろう。
ところで、ここをのぞいてみたら愕然とした。「哲学用語を建築用語
に読み換えて話は進」めている…だと?読み替えもなにも、そもそ
も思想という上位概念によって芸術が進展していったのは、この本
の説明されているとおりだ。こういった残念なもの言いの裏には、
「建築は“建築語”でしか語るまじ」「映画は“映画語”でしか語るま
じ」といった領域内への耽溺、ジャーゴンに対する偏愛、「好きなこ
とだけ知りたい」という怠惰が透けていて、それってつまり「オタク性」
の最たるものなのだ。あんたみたいな領域内への「引きこもり」をリ
オタールは批判してたんじゃないか?
ほんと、ここを開いて絶望した。ああ絶望した。
日本製 ブラック フォーマルバッグ 保存用黒箱付
お葬式に行く機会があり、フォーマルバッグがなくて困ったので、この機会にと思って
購入しました。届いた商品は、本当に手になじむというか質の良さがわかるいいもの
でした。購入して本当に良かったです。
デザインも飽きのこないものなので、先にレビューを書かれた方が言うように、長く
使えそうです。40も過ぎると、このバッグを持つ機会も増えそうなので、重宝しそうです。
愛する人を亡くした人へ ―悲しみを癒す15通の手紙
数年前に父を亡くし、いまだにその傷は癒えませんでしたがこの本に接し死と悲しみを乗り越えるには自分自身が再生することと気づかされました。悲しみを素直に表現でき心が癒されました。