エスターハージー王子の冒険 (児童図書館・文学の部屋)
約120ページの大冒険。
凄く読みやすくて2時間ぐらいで読んでしまいました。
動物達のパラダイスと言われていたベルリンの壁の崩壊など90年代のドイツが舞台です。
エスターハージーが花嫁を探しに行く旅なんですが、その道中に様々な人間や動物と出会いそして理想の花嫁を探し出します。
人間の身勝手さが身にしみる作品でもあります。
ベルリンの壁が崩壊した直後にエスタハージーが言った言葉が印象的でした。
「壊すなら、壁なんて最初から作らなきゃいいのにさ」
考えさせられました。
いつだって ともだち (世界の絵本)
今朝・・べランダから見えたイチョウの木が黄色く色づき始めていたので
「幼稚園ももうすぐ卒業だね。寂しくなるね」といった言葉に
「大丈夫!心の扉に入れておけばいつまでも友達だし、いつでも会えるんだもん」
昨日読んであげたばかりの本の台詞です
息子にどのように受け入れられたか・・・気になっていましたが
友達との別れは寂しいだけじゃないということ
傍にいなくても・・・自分の心の中にいれば
いつまでも強い心が持てる・・ということを感じさせてくれた本です
ちいさなちいさな王様
ある日、自分の前に現れた王様。
その王様は完全な状態で生まれ、歳を追うごとに体は小さくなり、知識が抜け落ちていく。
それに反比例して、びっくりするくらい素敵な想像力が、ふくふくと頭を占めてく。
生きていく事は、一瞬一瞬が喜びで、一瞬一瞬が悲しみで、
始まりの時に自分が持っていたもの、終わりの時に持ってるものが何なのかを考えさせられました。
物語はもちろんですが、ゾーヴァの挿絵もこの作品の魅力のひとつです。
ユーモアに富んだ挿絵で、そのシュールさは大人の感覚で笑えます。
物語の長さや、引用してる言葉、視覚的なもの、どれをとっても「読みやすい」作品です。