あいか 女剣士VSくノ一 星崎あいか [DVD]
この手の作品には珍しく、「あずみ」風の女剣士が主人公。
ピュアな黒髪も可憐な星崎あいかが女剣士・くノ一・お姫様と一人三役を熱演。
アクションシーンになると、ミニスカ着物のすそがまくれ上がって
白いふんどしがチラチラ見えるのが個人的には非常に萌えました。
くノ一物を制作する会社はもっとこういうチラリズムを充実させて欲しいと思う。
殺陣や言葉遣いのお粗末さはあるにせよ、シナリオの出来自体は大変良かった。
かなり凝ったプロットを上手くまとめています。
ラストで何もかも失ったあいかが一人で去ってゆくという荒涼とした情景は
マカロニウェスタン的で、なかなか力の入った秀作でした。
ちなみに敵くノ一の名前は「京香」ではなく「哀香」が正解です。
号外!!虚構新聞
愛すべき『虚構新聞』のネタ群が,立派な新聞風の組版になって紙媒体で登場.書籍化にあたって書き下ろされた連載記事,コラム,投書ふうのネタ群も楽しかったです.
もともとの web 版の方は,ネット検索などでたまたま見つけて,「ええぇぇ!マジか!?」と読んでいるうちに,「なんだかおかしいなぁ」とウソであることに気づくところに面白さがある.こちら書籍版は,初めからウソニュースだと判って読むものなので,web 版とはやや趣きが異なりはする.この虚構新聞を書籍で初めて見る人は,web 上ではホンモノの新聞記事と思い込んで読む人がいることを思い浮かべながら読んでみると,なお一層楽しめるかもしれない.
ところで作者の UK 氏,筒井氏ばりの虚構世界構築の巧みさといい,ばっちり洗練されていてユーモアも含んだ軽やかな文章といい,ただものではないですなー
けいおん!の真実 (サクラ新書)
すごく微妙、て感じです。
徹底的にけいおん! を味わいたい人には、これを読んどいた方がいいかも。
書いている人たちは、音楽知識が人並み以上にあるのだと感じました。
しかし、妙に穿ちすぎている印象があります。まとまりがない、という感じですね。音楽知識もなんか中途半端、といった感じ。
ココにマニアックに触れているのに、ココは触れないの? という部分がちらほら。
曲の解説なども、劇中で実際に弾いているものとキャラソンやOP、EDの曲を一緒に考えているのも説得力を欠きます。
EDとかは彼女たちがプロになったら……という設定じゃなかったですかね。澪がロータリー奏法ができて、すごい……とかジャコから影響を受けている……とかなんとか。すごく偏りが激しいですね。コーラスがポールばりのすごさ、と書いてますが。クリス・スクワイア並、とは書かないの? とか。←は思い切り個人的感情ですが。
さらに個人的ですが、彼女たちが「影響を受けているバンド」の例として、思い切り元祖を上げるのって好きじゃないので、何だかなーと感じました。
コンセプトが曖昧、という点も評価を高くできない理由です。
妄想と実際に専門性が高い考証などがごっちゃごちゃになっています。
どうせやるなら。
彼女たちの弦のゲージはこれくらい、とか。弦高の高さとか。アンプのセッティングとか。使用するエフェクターとかまでガッチリやって欲しかったです。
これでお金とるんだから。そこまでやってくれたら、手放しですごいと思いました。
ちなみに。これらのほとんどは、著者達による妄想と予想で占められています。
巻末のコスプレイヤーたちのインタビューは、本当にいらなかったです。