それゆけ! 宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ[完全版]Ⅰ (朝日ノベルズ)
富士見の既刊はすべて初版本で持っている私ですが、この完全版も購入しました。
書き下ろしの体験版は正直あまり楽しめなかったし、巻末チャットもないし、ファンタジア文庫に比べて挿し絵がかなり少ないけど、完結に向けて再起動したってことだけで嬉しさがこみ上げてきます。こうなったらもうお布施みたいなもんですね。
まぁ、そんな否定的なこと言ったりしてますけど、中身がおもしろいのは確かです。初めての人にはぜひ読んでもらいたい。でも、今から読んで時事ネタとかわかるのかな?特に若い人とか。まぁ、最近は調べものは簡単にできるので、ググりながら読んでもらうのも悪くないかな。
それゆけ! 宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ[完全版]3 (朝日ノベルズ)
外伝第一巻に収録されていた番外中編を二本、書き下ろし番外短編を一本、それに本編第五巻に当たる長めの中編を一本収録。
番外編の「薔薇のストリーム」はメオ・ニスのルージュの性格が父親譲りだと判る話。タキシード仮面ネタだが、年甲斐も無く仮面にマントで身を固めるルージュの父親マーカス・フィンレイも笑えるが、それよりも凄まじいのは宇宙船が巨大な薔薇を投げて戦いに介入した事。
同じく番外編の「謀略のテレパシー」はこの後の本編に続く前触れ的な話。
本編「合わせ鏡のラビリンス」ではNESSの長老の一人で野心家のゼンガーが洋子達が20世紀の日本人である事に気付く。そして又もオールドタイマーの手による存在が絡んで来るが、エスタナトレーヒ・チームの中でも山本洋子だけが特別な存在と判る。特異点の向こうへ行ける資格を有していたのは彼女だけだったのだ・・・と言うところで次巻へ続く。
スターチャイルド SELECTION II
ふとした時に、少し古いアニメのテーマ曲を聴きたくなることがあるのですが、そう言うときにCDショップなどでその曲を探しても廃盤になっていることが多く、なかなか手に入れることが出来ません。
オムニバス盤というのはこう言う時便利ですよね。
アニメ本編を思い出したりながら聴いたり、見たことのないアニメの主題歌を聴くと、そのアニメも見てみようかという気にさせられます。
それゆけ! 宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ[完全版]2 (朝日ノベルズ)
完全版2は、ファンタジア文庫の「桜月夜のシンデレラ」と「さいはてのメリーゴーランド」と書き下ろし短編が収録されています。短編はルブルムの機体にヴェイパーシールドキャンセラーが搭載されて、マドカ機とテスト戦を、って内容です。まぁ、言っても短編なので過度の期待はしないでください。
あと、「桜月夜のシンデレラ」に収録されていた用語解説「ヤマモト・ヨーコの基礎知識」もちゃんと収録されています。
挿し絵は相変わらず少ないですけど、オールドタイマーの巨大構造物をイラストにしてくれてますので、文章だけではイメージしにくかった人も絵を見れば「ああ、こういうことか」と一発で理解できるかと思います。
あと重要な点は、「桜月夜のシンデレラ」のラストなんですが、ファンタジア文庫では「桜の花はね人を惑わせるのよ……」で終了ですが、完全版2では、そのあとにとある歌の歌詞が追加されています。「桜月夜のシンデレラ」というエピソード自体この歌にインスパイアされたとのことですので、この話については、この完全版3こそが本当の完成形といえるでしょう。
このようなことを踏まえ、完全版1を読んだけどファンタジア文庫は読んだことないよ、というかたはぜひこちらもお読みください。ファンタジア文庫既読のかたは、ファンなら買いということで。