BRAVE合金30 闘士ゴーディアン ゴーディアン 通常版
この作品をリアルタイムで見ていた人はきっと欲しくなるはず。
写真を見ていただければわかると思うが、デザインは現在のロボットものと比較
して決して洗練されていない。
ここでひとつそれを覆すエピソードがある。
この作品、全73話放映されている。長いと感じないだろうか?
もともとはここまで長く放映されるはずではなかったがこの主役メカの玩具が
大好評で気をよくしたスポンサーの玩具メーカーが延長を求めこの長さになった
という。
また、本作にはさまざまな形や立場で現在の名作アニメに携わっているスタッフ
が関わっておりたとえばアムロ・レイで有名な声優さんやマクロスで有名なメカ
ニックデザイナーなど数え上げればきりがない。
前置きはこのぐらいにして本玩具の話になるが作中では現在のアニメでは比較
にならないほどなかなか大雑把な作画であり、そんな間接の曲がり方はないだろ
とつっこみたくなるシーン満載であったのに対してこの完成品は原作の雰囲気を
壊さないで原作以上の格好のよさや物理的に十分納得できる稼動範囲の再現を成し
得ている。
ただ問題がないわけではない。
問題点
1 ガービン(もっとも大きい青いやつ)が完成形でその下のデリンガー
(中くらいの赤いやつ)とその下のプロテッサー(最小のロボット形態)
の造形の再現度および可動範囲はガービンのためにその他がすべて犠牲にされ
ている。
2 強度に問題がある。
総評としては全体として原作を知っている人、例が少ないマトリョーシカ構造の
ロボットで遊んでみたい人にはお勧めだが、ガービン以外の形態に思いいれが
あるファンは物足りないかもしれない。
その他オプションとして装備品がすべてセットされているのはすばらしい。
「闘士ゴーディアン」オリジナル・サウンドトラック
ゴーディアンの歌は手に入りにくかったので嬉しいCD発売です。
タツノコファン、ロボットアニメファン共に必聴です!
この勢いで未CD化など入手困難な作品の発売につながってくれると良いですね。
闘士ゴーディアン
ガービンの中にデリンガーが、その中にプロテッサーが、その中に主人公・ダイゴが入る、収納式の合身を再現。ダイゴは小さめですが、3体のロボットの比率は、だいたい正確に出来ています。
合身前の各ロボットは腕が横に上がりますが、ほとんど固定ポーズ。合身後は中に入ったロボットが肩の可動を妨げるため、腕を横に上げたまま、全く動かせなくなってしまいます。
合身のギミックも不完全で、ボディを開くためにはヒジとヒザを一度引き抜かなくてはなりません。また、一番大きいガービンのボディはヒンジで開きますが、中の2つのロボットは前後にパカッと割って開くようになっており、ギミックを楽しみたい人には不満も残る事でしょう。
それでも立ち姿で3体+主人公を並べられるという、セット商品ならではの楽しさは味わえると思います。
当時売っていた超合金よりもはるかに安価なので、固定ポーズモデルのつもりで買ってみると良いと思います。
ちなみに、この収納合身のアイデアは当時とても好評だった記憶があり、ギミックは後に「マシンロボ クロノスの大逆襲」の主人公ロボ「バイカンフー」にそのまま転用されました。
闘士ゴーディアン DVD-BOX 2
遂に、守り通してきたビクトールタウンが、マドクターの手中に落ちてしまう。
行き場の無くなった人々は、秘密裏に製作された都市「サントーレ」へ移住し、ビクトールタウン奪回の為に戦う。
一方、ビクトールタウンを手中に収めたマドクターは、各幹部マドック(トンマドック、ナンマドック等、名前が安直)に四方の門を固めさせた。
その直後、エリアスに「ビクトールタウンの秘密」解明の任務が課せられた。
ゴーディアンとマドクターの攻防が続き、遂に「ビクトールタウンの秘密」が解かれる事に。
そして、ドグマ大帝統の口癖でもあった「太陽のすかし」とは何かが明らかになる。
中盤を迎え、内容もかなり面白く展開します。
マドクターの手引きとは知らず、内紛を起こしてしまう市民たち。
その隙に、ビクトールタウンはマドクターに奪われてしまう。
そんな過去を背負った人たちは、サントーレでも迫害を受けてしまったり等、細かな展開が良かったです。
そして、ダイゴの親友となった「オカモト竜馬」も軍師として活躍。
(しかしその竜馬にも、悲しい過去が・・・。)
かなり盛り上がる中盤です。
そんな中、急にロボットのデザインが、ポピーのおもちゃ風に変更されてしまいます。
また、作画レベルもイマイチで、全て外注(恐らく海外)へ出されていた様です。
(デザインの変更も、スポンサー側の要望だけでなく、作画陣のレベルに合わせたものと思われます。)
次回作「黄金戦士ゴールドライタン」では落ち着いた作画レベルだったので、それだけは本当に残念でした。
ゴーディアン・ノット
元CYNICのベーシスト、Sean Maloneのソロプロジェクト。
同じく元CYNICのドラマーSean Reinartや、
再々結成King CrimsonのTrey Gunn、元WatchtowerのRon Jarzombekなどが参加。
参加メンバーからも分かるとおり、超絶技巧はそれなりにフィーチャーされてはいるものの、
全てが実に見事に曲と調和して、アルバム全体が1つの深い音楽への探究心に包まれているよう。
そして何より、曲が本当に美しい。
超絶技巧が織り込まれつつも、全体を通して実にオシャレでモダンなプログレを展開するM2、
2本のアコギと、Stickの旋律の絡みが最高に美しいM3、
全員がそれぞれ個性的なソロを回しつつも、曲全体として実に見事に1本の曲線を描いていくようなM5
(特に中盤のStickソロは死ぬほど美しい)、
民族音楽的リズムにTreyとMaloneの美しいソロを乗せ、再結成King Crimsonのポリリズムを足したようなM6、
Treyの破壊的に美しいWarr Guitarソロと、Ronの泣きまくり超絶ソロは必聴のM8、
を中心として、1〜8は全く捨て曲なし。M9がこれといった聴き所が無く、少しダレるのが残念。ボーナストラックも良曲。
個人的には今までの人生で間違いなく一番好きなCD。これを超える作品はもう出て来ないかも。
確実に万人受けはしないけど、プログレ・音響・エモ・インスト・民族音楽の
どれか一つでも引っかかる人は是非聴いてみてほしい超名盤。