
欲望 [DVD]
イントロ、大衆食堂でヒロインが定食を食べるシーンから引き込まれます。この辺、監督のキャラが反映されてそうでいいですね。原作は女の生理的な部分の内向性が生々しく描かれていて重厚な作品なのですが、これをウ"ィジュアル的に表現するのは凄く大変だったでしょうね。もう女優さんの演技力頼みでしょうから…そういう意味では板谷由夏さん、かなり頑張ってると思います。ただ相手役の男優さんが板谷さんの演技レベルまで到達してなかった様な気がします。感情の無いセリフ回しが鼻に付いてまるでロボットの様だ。おまけに尻の上のタトゥーがやけに目障りに感じた。家政婦役の中村久美さんなどは原作のイメージ通りにほぼ完璧な役作りで舌を巻いたんですが…キャスティングのバランスが悪いですね。全体的な評価としては微妙な作品です。

逃げる中高年、欲望のない若者たち
タイトル買いしました。
いま日本になんとなく漂っているあきらめムードの理由を知りたかったのです。
ジャーナリストではない人の、綺麗ごとではないいまの日本の現状を単純に聞きたかった。
村上氏はいつも世を憂いている印象ですが、非常に端的でわかりやすかった。
エッセイというよりつぶやきに近い。
もうすでに世代間にあるのはギャップでなく断絶、もがくでもなく衰退していく国家…。
うすうす気づいてはいましたが、日本はやはりゆっくりと衰退に向かっているのだなあと、
慌てるでもなくあきらめを感じてしまいました。

欲望 [DVD]
いかにも時代を感じさせる勿体ぶったカメラワーク・不条理などと逃げを打っただけの意味不明な展開・大仰で意味ありげ、だが実は奇を衒っただけの大したことの無い台詞廻し・ラストの意味のないスローモーションなど全体を通して退屈なだけの、当時としては難解、だったのかも知れんが今観ると意図がバレバレなヨーロッパ風デカダンの雰囲気に満ちた作風は、観念として頭でっかちなだけで商業作品としても芸術作品としても歓迎する訳にはいかない。
唯一の取柄と見どころは劇中"Stroll on"(実は"Train kept a- rollin'"の改作)を演奏する若きヤードバーズの姿であり、ジェフ・ベックとジミー・ペイジのツイン・リードによるプレイは他では拝むことはできない。本当はザ・フーを出演させたかったそうだが叶わず、やむなくヤードバーズに声が掛ったそうで、いやいやギターを壊す「演技」をするジェフ・ベックの姿をピート・タウンゼントと重ね合わせてみる、のも一興である(ピートなら喜んでギター壊しをやった、だろうが)。他は素っ飛ばしてジェフとジミーのビデオ・クリップを見るつもりで楽しみましょう。値段も安いし。

愛と欲望は学園で
コミックを読んでいなかったので、題名からのイメージ(私の勝手な)からすると学園の内容的にはそれなりの設定なのですがストーリーは割とおとなしめになっている感じがしました。
主人公になって進んでいくというシステムではないので少し戸惑いがありましたが、スチル&シーンが少なめという事もあり、割とすんなりサクサク進められました。
ストーリーもそれほど難しくなくBADエンドというのもない?(見てないだけかな・・)ので軽いキモチで終える事が出来ました。
シーンもそんなにドロドロ感もなく愛情一杯さらさらっと流れていく感じがしました。
ただやはり最初からカプが決められているのは少し・・
でも疲れていたりして何も考えずに純愛(?)を見ていたいとか、癒し(?)を求めている場合には絵も綺麗だし声も結構良いと思うので、さらっと終えられて「良かったね」とほほえましくなれると思います。コミックを読んでいなくても楽しめると思います。
という感じで少し辛口?に3.5点位・・