婚外恋愛に似たもの
宮木あや子さんの『婚外恋愛に似たもの』というタイトルには
「婚外恋愛」という言葉が使用されています。
主人公達は35歳の女性(既婚者もいます)ですが、みなさんはどのような「恋愛」を想像するでしょうか。
この本では、架空のアイドルグループ「スノーホワイツ」を応援する
女性たちの五人五色な想いが物語になっています。
彼女たちは、コンサートやDVD、雑誌記事や写真ごしに、彼らと逢瀬を重ねます。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、主人公たちが相手に焦がれる理由には
大なり小なりの切実な想いが潜んでいます。
それぞれの女性が生きている現実は様々ですが、
この世で息をするために「スノーホワイツ」が、必要、なのです。
宮木さんはそんな彼女たちをリアル感ただよう冷静な筆致で描いてゆきますが、
所々にコミカルな表現もあり、そのバランスが絶妙です
(『憧憬☆カトマンズ』の系譜に通ずるところがあります)。
誰かに焦がれるファン心理ってこうだよねと感情移入するもよし
ファン心理の勉強にもよしな一冊でした。
あなたが「女」であるための婚外恋愛
私自身は独身女です。この「婚外恋愛」という意味がよく分かってなかった(苦笑)。「恋愛」ってついてたので、単純に恋愛の心理本かな…と思っていたら、結婚されてる方の「婚外恋愛」なんですね。これを読むと「婚外恋愛=不倫を肯定」って感じが、シングルの私の立場からするとビミョウですが、でも、立場が違うとまた違う悩みがつきもので、、、。結婚生活で心のバランスを崩してしまう、それを婚外恋愛する事で、状態を良い方向に持っていける…。なので、何が善か悪かとか言うつもりはありません。私的には、自分の立場の問題からこれはあまり参考にはなりませんでしたが、世の中の心の悩みを持つ方々が恋愛する事で、いろんな心の状態がプラスになっていく事を祈ります。(あくまでも、心の健康が第一って事で!)。
な、わけで、ご結婚されてる、心に悩みを持つ奥様向けの本です~!
千住明サウンドトラックス1998~2006
リストに1曲1曲のタイアップが挙げられているように、映画やドラマ、CMのテーマ曲やBGMのトラックです。1つのドラマのサウンドトラックスのように1つのテーマに沿って種々の楽曲が提供されるものとは異なっています。そのためアルバムの一貫性に期待するというよりも、(千住明氏によって、)1曲1曲がどういったシーンやテーマによって、練られ、作られたのか、、、なんてことを感じてみるのも良いのではないでしょうか。1つ1つの楽曲は本当に素晴らしいです。1分たらずで流れるように過ぎ去って癒してくれるものもあれば、1曲の中で情が波打って惹きこんでくれるものも。
たとえば、NHKの「日本 映像の20世紀」は、、とても柔らかい曲で胸を打ちます。あるいは、携帯電話や化粧品のCMの曲・・・おもしろいです。
テレビをよくご覧になる方は特に、ふっと思い出せる情景があるかもしれませんね。
幅広く楽しめる方はぜひ。。大切なアルバムなので五つ星☆