風歩
本の内容が、フィクションではなく
自叙伝であることが衝撃的でした。
文体にやや稚拙さを感じるところはありますが
むしろ、それが作者に対しての親しみを高めているようにも思えます。
派手な修辞がないことが、気の置けない友人の告白のようで
リアルさを一層強めているようにも感じられます。
本作に書かれていることがが現実であること、
それがこの作品の最大の強みだと思います。
私は、習慣的に聴いているラジオブックスで初めて彼女の存在を知りました。
もっともっとたくさんの人にこの本を知ってもらいたいと思う作品です。
脳から血~でるほど考えろ!!
春山さんといえば、「怒っている人」のようなイメージがありました。
いつか見たテレビでものすごく怒っていました。
この本でも、裏切られることなく、怒っていました。
でも、ナンカ印象が変わった感じがする。
前書きと後書きがいいな。
漫画もいい。ホッとできる。
血の通った人間だったんだ。
でも、「脳から血〜でるほど考えろ!!」ってタイトルがやっぱり怖い。
こんな夜更けにバナナかよ
久しぶりに、良書に出会えた気がした。恥ずかしながら、僕はまったくボランティアや障害者に関わったことがなく、またあまり興味もないのだが、この本を読んで、“著者と一緒に”、いろいろ考えさせられたように思う。書き手とともに、ひとつの探求の旅をするように読める本というのはなかなかない。その理由は、著者に「上から目線」がまったくなく、正直に、等身大に、取材対象の鹿野氏に向き合っているからではないかと思う。後半、思わず、じーんときてしまった。鹿野氏をまったく知らないのに感情移入できた。よい作品をありがとう。