マカロニほうれん荘 (1) (少年チャンピオン・コミックス)
初めて読んだのは小学5年生。将来は何になろうかな?なんて漠然と考えていた。いや、考えていなかったかもしれない。中学へ入学し、沖田君と同じ高校生になる。トシちゃんは25歳、きんどーさんは40歳。この漫画から離れていても頭の隅で、『あ〜ああ、トシちゃんと同じ歳になったな〜』と考えていた。サラリーマンに、なれず伊達のアニキの様に突っ張って斜に世の中を見ていた。そして気がつくと、きんどーさんと同じ年齢になっていた。いち小学生は、トシちゃんの様な仲間と、はちゃめちゃな青春時代を送り、今きんど〜さんと同じく、おじさんと言われる歳になった。ちびで、でぶで、最近めっきり薄くなった頭、今アートの世界でご飯を食べている私の精神構造を築き上げた物は間違いなくこの世界。今現在そんな私の呼び名はきんど〜さんです。
マカロニほうれん荘全9巻 完結セット (少年チャンピオン・コミックス)
もはやマンガ界の伝説と化してしまった、「マカロニほうれん荘」。
作者の鴨川つばめはこの作品でかなりの評価を得るものの、その後はあまり正当な評価を受けなかった。
何度か復活を試みるも、失敗に終わっている(あくまで客観的評価として)。
この作品では作者鴨川つばめ氏の、
・もっともイキのいい状態で書いたギャグの数々。
・その後のギャグマンガに大きな影響を与えたスタイル。
・時代の潮流をうまくとらえた、ギャグマンガの基本。
を読むことができます。
天才的ともとれる、氏のカバーデザインやカットのしかたなども味わえます。
残念ながら、文庫版などの後から出版されたバージョンではその多くが編集・カットされています。
できれば少年チャンピオンコミックス版で読まれることを、オススメします。
マカロニほうれん荘 (3) (少年チャンピオン・コミックス)
全9巻(+1巻)に及ぶマカロニの中でも、最も絵や内容が安定していて、
それでいて鮮度も失われていない時期の単行本だと思います。
それと有名な話だとは思いますが、クイーンというロックバンドの
「世界に捧ぐ」というアルバムを検索して、そのジャケットと
この本の表紙カバー絵を比較して見ると…(笑)