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小心者的幸福論
ゴスロリ姿で大物相手に論客ぶりを発揮している
雨宮さんのどこが小心者?と思って手に取った。
読んでみてびっくり!
雨宮さんの処女作「生き地獄天国」を超える赤裸々ぶりで、
私生活を晒しながら、どんな読者も包み込み、肯定してくれる一冊。
しかも「個人」の問題が「社会」にまでつながって、
果ては「世界」とか「生」とか「死」とか、
壮大な場所まで、いつの間にか連れて行ってくれる。
「どうでもいいを味方にする」という章が特に良かった。
「どうでも良くない」から「どうでもいいを味方にする」、
つまりは、生きるってそういう事なんだな、と感動。
生きづらさを感じた事のある人、全員に読んで欲しい。
みんながこの幸福論を実践したら、
日本はもっと、もっと、素晴らしい国になるだろう。
誰もが、きっと、素敵な未来を手に入れるだろう。
時には笑えて、しんみりさせられて、切なくて、
でも……ページを捲る手が止まらない!
一気読み間違いなしなのに、一生、心に残る。
なんだか、久々に、本を読んで興奮したし、
読後感は爽快で、誰かに優しくしたくなった。
そして、自分に優しくしたくなった。
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コアヌードル
ピラティスの短期講座に通っていたのですが、終了して自宅でトライしようとすると、
何でか「体幹」への力のかけ方がうまくいかなくなりました。
やはり、インストラクターの方の指導のもとでやるものなのか…と思っていました。
で、ふとしたことで雑誌クロワッサンの11月10日号でこの商品が、紹介されているのを読みました。
辛酸なめ子さんがモニターしていましたが、あまりガツガツしていないレポートが新鮮で、
気になってネットで調べてみたら、ニュートラルポジションとれるようになり、ピラティスの
”コツ”がつかめるという表記がありました。
これならピラティスがまたできるようになるかも!と思い購入。
買って1ヶ月ほどですが、毎朝晩、寝るだけの大の字ストレッチはしていますが、それ以外の
ストレッチはしたりしなかったり。
この大の字ストレッチは気持ちいいです。うっかり眠ってしまうこともしばしばです。
そんなお気楽な使い方をしている私でも体幹の力で起き上がれるようになりました。
(ロールアップというエクササイズです)
腹圧のかけ方も自然とできるようになって、ピラティス独特の呼吸法も体が覚えた感じがします。
今後、この商品の冊子にあるエクササイズもトライしていって、並行してピラティスもいろいろ
できるようになれたらと思っています。
私みたいにピラティスを始めたけど、なかなかコツがつかめない人にいいと思います。
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きょうの猫村さん 1
j-comの有料会員サイトで1日1コマ掲載されていた
「猫村さん」毎日楽しみに更新を待ちながら読んでいました。
それがマンガになったというのだから、買うしかない!
台詞がほしよりこさんの手書きなため友人は読みにくいなどと
言っていましたが、その脱力した雰囲気もこの猫村ワールドには
かかせないものかと思います。
人情有り、涙有り、愛ありで現代社会に足りないなにかを
訴えかけられているような気分にもなります。
おせっかいおばさんのような猫村さんだけれど、
猫としてのチャーミングな点も盛りだくさんです。
これはオススメです。
日常に疲れてしまった貴方!さぁ、読みましょう!
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Dub Orbits
どことは申しませんが、日本側の企画と資金で、向こうのミュージシャンにスタンダードを甘ったるく演奏させたアルバムには、「ジャズをなめるな! ムードミュージックじゃないぞ!」と怒りを覚えます。そんなところに、菊地成孔ダブ・セクステットの新作が届きました。甘さのない、しかもスタイリッシュでクールな、同時に志のあるアルバムだと思います。現在、この夏のヘビーローテーションミュージックになっています。
甘さがなくスタイリッシュでクールといえば、マイルスのセカンド・クインテットです。マイルスがファンクに行かず、このクインテットのフォーマットのままで、ダブミュージックやヒップホップに遭遇していたら、というコンセプトがダブ・セクステットの背景にありますが、今回は実際にマイルスが演奏した曲のカヴァーも含まれています。また、「Monkey Mush Down」などは、アコースティック版「オン・ザ・コーナー」とでも言うべきユニークなアプローチです。前作以上に充実した内容で、方向性も明確になってきたこの「DUB ORBITS」、ムードミュージック的「ジャズ」に物足りなさを感じている方に、ご一聴をお勧めします。