アマガミLove goes on! 1 (電撃コミックス)
アマガミ本編からの公認派生作品のひとつで、単一作家による派生漫画作品としては、東雲太郎・桜小鉄両氏に続き、同じく青年・成年両誌で多く活動されている上乃氏が担当。上乃氏版では、本編で個別キャラクタ人気で上位に立つ七咲逢編が端緒となっている。
本編の時系列・メインイベントに準拠した正当なストーリー展開となっており、比較的サクサクと読み進むことが出来る。ストーリーの基盤は無難だが、同じ単一作家と比較すれば、筆致による惹きつけを得意とする東雲氏、オリジナル要素を巧く融和させようとしている桜氏とは違って、本編に忠実に準拠したためか、主人公・橘純一や、メインヒロイン・七咲逢を始めサブキャラクタもこれと言って目を惹くオリジナル要素は無いと言って良い。成年・青年両誌で発揮される上乃氏独特のストーリー展開の特長やキャラクタの色付けをやや抑制したような感じがある。
だが、本編の基本路線をほぼ蹈襲した作品というのは以外と舵取りが難しいもので、特に当該「アマガミ」と言ったような、極限のセーフティフェチズムを表現したゲーム作品は、上乃氏や東雲・桜両氏。またはアマガミコミックアンソロジーでの連名作家陣の多くに、成年・青年両者向けの作品を描いているような経験が無くては難しいのかも知れない。
そう言った意味合いから読み進めてみれば、上乃氏版アマガミ・七咲編はさすがのクオリティであると言え、ゲーム本編原理主義を標榜する読者から見ても、十分納得出来る作品となっている。上乃氏版アマガミの続編に大いに期待する。
アマガミ 2―Precious diary (ジェッツコミックス)
前後編で分けているだけあって内容もしっかりしており、他のコミカライズに比べて話の安定感があるように感じます。
勿論、絵は素晴らしいレベルで一人でにやけてしまいました。
流石東雲太郎!といったところでしょうか。これからも期待しています。
アマガミ 1―Precious diary (ジェッツコミックス)
前作キミキスのコミカライズでも好評だった
東雲太郎氏のアマガミのコミカライズ第1巻。
今作も安定したクオリティで続きも期待できる作品です。
キミキスはヒロイン一人に対して1巻という形でしたが
今回の1巻は絢辻さんの前編ということで
変態紳士、橘さんもまだアップ中のようです。
巻をまたぐということでその分様々なシチュエーションも濃密になることを期待。
なお、巻末には前回キミキスの時にはほとんど出番なく終わってしまった
うどんちゃんの短編が載っているので少しは日の目を見たかなと。