NHK-DVD~ハイビジョン~ジェットコースターVol.2
ハイビジョン撮影と謳っているだけあって、画面はとてもきれいです。
コースターからの映像も臨場感があり、大画面で見れば実際に乗って
いる様な感覚が得られます。
1と2で10のライドが紹介されていて、そのうちの半分が納められ
ています。特典映像では撮影の時の風景紹介も!
コースター・ファンならば、一度は見ておく価値があると思います。
シリーズの1巻目とセットで買うのがいいですね。
青春の輝き ~playsカーペンターズ
カレン・カーペンターの深くて温かいヴォーカルが皆の心に息づいていますので、そのレパートリーをフルートで演奏するとなるとBGMのように聞こえてくるのでは、と一抹の不安を隠せないまま、聞き出しました。
高木綾子は、カレンの歌のフレーズをとても大切にしています。収録当時、東京芸術大学4回生でしたが、過去のコンクール優勝歴同様、安定した演奏を聴かせてくれました。ポップスとクラシックとは伝えるべき感性がことなるように思いますが、抒情的な曲とフルートの相性はとてもいいですね。音色もいいですが、フレージングの歌わせ方に感受性の素晴らしさを感じました。
若い方もよく知っている「青春の輝き」、ボサ・ノヴァタッチの「マスカレード」、カーペンターズの編曲を大切にした「涙の乗車券」、そして今も多くの人に聴かれる「スーパースター」「イエスタデイ・ワンス・モア」「遥かなる影」、深い音色が印象的でフルートによく合う「愛のプレリュード」「ハーティング・イーチ・アザー~ふたりの誓い」「動物と子供達の詩」など愛してもやまない名曲の数々を堪能しました。
センチメンタルな気分にピッタリの「雨の日と月曜日は」も良い演奏でした。ストリングスとフルートのからみも美しく、中間部のジャジーなフレーズの処理も巧みでした。もう少し陰影がつくとこの曲の深い意味合いがでるのですが。
惜しむべきは「ア・ソング・フォー・ユー」の冒頭の畳み掛けるような切ないフレーズにもう少しパッションが欲しかった気がします。表現力のある奏者ですので、より一層感性の研ぎ澄ましを願いたいと思っています。