長渕剛 LIVE (24bit リマスタリングシリーズ)
長渕剛を語る上で外せないのが、ライブでの充実ぶりだ。いつも熱いライブをかましてくれるのはご存知の通りである。そんな彼が昔からライブが上手かったのか?そんな疑問に答えてくれるアルバムである。初期の頃の懐かしい歌や、懐かしいMC、懐かしい歓声。そう、昔から最高だったんだよ。買えばわかるさ。
巡恋歌
長渕剛の代表曲の一つ「巡恋歌」、しかしこの盤は92年に発売されたニューバージョン。デビュー直後の剛は、鳴かず飛ばずで一度上京したのものの、しばらくして鹿児島へ帰郷、しかし夢捨てられず、最後の挑戦としてリリースされたのが70年代の巡恋歌。この曲がヒットし、今の剛がいるわけで、彼の中でもこの曲に対する想い入れは強いと以前聞いた事がある。
初代巡恋歌は、抒情的なメロディーに乗せた、当時のニューミュージックフォークの香りがする。全体的に優しいトーンだ。歌詞にしても、女性側からの視点で描かれている。当時の彼の曲は、このようなフェミニズムな歌詞が多かった。しかし92年の盤は、歌詞はそのままに、見事に異なった性格を見せている。激しく掻き鳴らすコードストローク、まるで初期のフィンガーピッキングと「決別」したかのような激しさだ。その後ライブでは主に剛は92年バージョンを採用する事となる。自己の歌声に対してのコンプレックスから、酒を呷り、見事なまでのハスキーボイスを獲得した。その声によって、歌われる女性歌は、また新たな一面を見せ始めた。女性的歌詞と超男性的歌声に変貌した絶妙なコントラストにより、中和され、不可思議に中性的楽曲を生み出す。これに関しては、この頃以来ライブで歌われている、「素顔」や「順子」等にも通ずるが、初期のそれらの楽曲は、見事に変貌を遂げ、当時悪く言えば、女々しさがあった楽曲が、五臓六腑に染み渡るような重みが現れた。
殊に巡恋歌に関しては、ラストの激しくかきむしるコードストローク奏法は圧巻と言わずにはいられないだろう。全身に響き渡るような激烈なストロークは剛の専売特許のようなもの。この曲に限った事では無いが、ラストのコードストロークの時、彼は「ソリャッ!」と叫んでから移行する。これは勿論彼自身に気合を入れるための叫びの面もあるだろうが、自分らに対して「よっしゃお前らいくぞ!」という気合の叫びでもある。この瞬間がたまらなく興奮する。剛自身の恋愛あるいは、人生観によって見事に変貌を遂げたプロトタイプ。一聴の価値あり。
リリース:1992年
薄桜鬼巡恋華 1 (シルフコミックス)
やはり原作が本当に大好きだと言う方が多いだけに評価が厳しくなってしまうのではないかと思います。
私はあの薄桜鬼がコミカライズされたら一体どうなるのだろうという気持ちで購入しましたのでそれなりに満足です。
なるほど〜という感じで楽しむことができました。
ただ完全にファン向きなストーリー展開だと思うので薄桜鬼初心者にはオススメできません。
巡恋華のスタンスとしては各キャラのルート(一部?)をざっと紹介するといったところでしょうか。
二宮サチさんの描かれた薄桜鬼では全てを一本化している感じでしたので(メインとなるルートはあると思うのですが)そのあたりが違うだけでかぶってしまう部分はあると思います。
絵は皆さんお上手だと思いました。
しかしカズキヨネさんの絵柄にどれだけ似ているかを重視するようでしたら好みは別れると思います。
薄桜鬼のコミックはいろいろと出版されていますがどれもさほど悪くもなく良くもなく…という感じでパッとしません。
(某アリスシリーズのコミカライズ版などと比べてしまうとやはりイマイチなような…)
もっと糖度高めで作者さんオリジナルの薄桜鬼が読みたいと思うのは私だけでしょうか。