VOICE2~cover lovers rock~(DVD付)
前作もカバー・アルバムでしたが、今回は男性アーティストの名曲を歌っております。
やっぱり、伴ちゃんの声質はロックに合っているようで、個人的には3曲目「You`re the Only...」、9曲目「ZOO」が良かったです。
8曲目「青春の影」、10曲目「愛すべきひとよ」といったバラード系もいいです!
ファンとして、敢えて言いたいのですが、いい声を持っているのにカバー曲を歌っているのはもったいない…です。
次のアルバムでは是非ともオリジナル曲で勝負してください。
千年旅人 [VHS]
私は新潟生まれで原作者の辻氏の古いファンだ
それを抜きにしても本作の映像世界にただならぬシンパシーを感じてならない
鈍色の空、深緑の海原
この質感は否応なく心を揺さぶる
恐らく作者は書いた段階でこの海をイメージしてはいなかったと思われるが
映像化にあたりロケハンでこの海を選んだ気持ちには深く同意する
とても美しいとても美しい風景だ
そしてとても美しい作品だ
右岸 下 (集英社文庫)
左岸から読み進めて、右岸にたどりつきました。
なんとなくこの順番となりましたが、これは断然左から読んだほうがよいですね。
左岸はラストがいまいちよくわからない感じなのですが、こちらを後から読むとそこがすっきりします。
これは「冷静と〜」も同じでしたね。
左岸の要所要所での謎が、徐々に解けていく気持ちよさがあります。
左岸を読んでいるときは、超能力に宗教って、いったいどうなっちゃうの?とちょと不安でしたが、ストーリーの流れはわかっているので読み進めるのに苦はなかったです。
ただ、このお話だけだと、かなりエキセントリックで、非日常な世界なのでちょっと感情移入しずらい部分があります。
左岸のマリの話は、ものすごくつらかったけれど、こちらは同じような苦しい話なのに、悲しさの度合いが軽かったです。
まるでSFストーリーを読んでいるような、そんな感覚でした。
かなり頻繁に出てくる性描写は細かく書かれすぎな上に美しさや愛が感じられず、かなり下品に感じてしまいました
最後のほうは、またか、と思いかなり気分が悪かったです。
そこまでいやらしく書かなくても、ストーリーは作れるのに・・・と思ってしまいました(笑)
女性はこの性描写、苦手な方も多いと思います(しかもかなり男性の主観が入った性描写)
私は村上春樹さんの露骨すぎる性描写も嫌いなので、逆に好きな方は受け入れられるかもしれません。
主人公九は、マリへの思いが強すぎるが故に、周りの人を幸せにできないこともありまっしたが、最後のほうでやっと奥さんを(亡くっているけど)笑顔にすることができたのでほっとしました。
個人的にはもうちょっと日常味のある内容で、対のお話を作ってほしかったです。
SF好きな方、男性はこういう物語のほうが好きかもしれませんが。
サヨナライツカ [Blu-ray]
好きな方は、石田姉妹なら姉、中山姉妹なら妹。
だから石田ゆり子と中山美穂の姉対決には、最初から僕の中では勝負がついていたので、西島秀俊演じる主人公の心理にまるで共感できなかった。
中山美穂はそれほど嫌いでもないが、中山美穂史上一番品の悪い女を演じていたのではなかろうか。
石田ゆり子の出番がもっと多ければよかったのにと思うが、残念ながらそういう狙いの作品ではなかったのだろう。
冷静と情熱のあいだ―Rosso (角川文庫)
昔の恋人を思って、思って、何もできず過ごして行く。ただ、おきまりのライフワークだけロボットのようにこなして。。心はどこを彷徨っているのだろうか。入浴の場面が印象的です。お湯に浸かっている時、少しだけ心が融けていくように感じられました。恋を失った人には、分かる思いでしょう。映画化されていますが、本の方がいいかも。
辻仁成さんの方も読むと、女性と男性は、違う部分で恋するのかもしれないと思わせます。