ジャーヴィス
パルプの時代から大好きなジャーヴィス・コッカー。
髪の毛やっぱり激減してるけど、怪しげで囁くような歌声とシニカルな歌詞は貫禄を増しつつあります。
パルプ時代のエロティックで個性的で破天荒な印象からは抜け出した感がありますが、現代の社会を掘り下げた「新生ジャーヴィス」としての新たな魅力を感じられるかもしれません。
でも、パルプのちょっと変態チックなノリが忘れられない私としてはマイナス★ひとつで…。
ファーザー・コンプリケーションズ
2年半ぶり本作はスティーヴ・アルヴィニに協力を仰ぎ、硬質な米国インディー・バンドみたいな面もあるがそう単純でもない。人生なかなか難儀で複雑でうまくいかんよなとつぶやきながら、攻撃的になったり弱気になったり。だんだん引き込まれそうな味わい深いソロ第2弾。
LIVE FOREVER [DVD]
内容は何となく想像でけたんで忌避してましたがそろそろ観るかって観たらやっぱし想像どおりでした。
たとえばフラワームーブメントだとかパンクのときと比べて、
ブリットポップのブームってやっぱしちょっと弱い。それを長上に引き延ばしただけのフィルムでした。
イギリス文化好きな人以外と、例えば彼女とかといっしょに観るのはオススメしません。
内容薄い上に色とりどりでミーハーっぽい内容なんで頭弱いんか?と思われる可能性あります。
内容ですが、当時の立役者たちのインタビューで構成されてますが
何だか皆さんに覇気がなくて、それ以前に皆さんブリットポップ期について語るのがちょっとこっぱずかしいような風情で、観てる方もいっしょにぼんやりしてしまいます。
ブラーのデーモンなんか悲壮感+無気力オンリーでかわいそうになってくるほどです。
超然としてるのはオアシスで、兄弟のトークは観てて面白いし、プログラム全体の内容もやはり彼らに傾かざるを得ず、
結局オアシスのための映画になってしまってるのが残念でしたけど、ほかにやりようない感じなので、こんなもんかなぁ、という感想でした。。
でもブラーもオアシスも好きなんで★3つ。
極悪レミー 通常版 [DVD]
活動35周年を迎えたモーターヘッドのレミーを捉えたドキュメンタリー映画です。
自宅でのインタビューや地元LAのクラブでゲームに興じる姿も、メタリカとの共演(95年、09年)を
含むライヴ映像もとにかくカッコ良すぎ。今年65歳というのが信じられない位のエネルギーと、さら
に磨きこまれた貫録が充ちてます。驚いたのは、第二次世界大戦時のドイツの駆逐戦車ヘッツァー
(稼動状態の実物!)に搭乗するシーン。彼がWW2のドイツ軍を中心としたミリタリーマニアという
のは知ってましたが戦車兵制服に身を包みキューポラに収まる『レミー戦車長』の姿は似合い過ぎ。
コメントを寄せるゲスト陣もメタリカ勢にオジー御大、アリス・クーパー、スラッシュにスコット・イアン、
デイヴ・ナヴァロにニッキー・シックス、マット・ソーラム、デイヴ・グロール(スタジオでの共演映像も
あり)・・・と豪華すぎる面々。ストレイキャッツのスリム・ジムやクラッシュのミック・ジョーンズも賛辞
を寄せており、レミーが幅広い人々に支持されてきたことが実感できます。他にも貴重なホークウイ
ンド時代のライヴ映像などもあります。
劇中で垣間見える、義理と人情に篤くファンを大事にする姿はまさに『男が惚れる男』。痺れます。
とにかく文句なしに最高のロック・ドキュメンタリー。ファン諸兄には絶対のお薦めです。
※劇中『R&Rの起源』について語るレミーの背後にレインボウの『ライジング』が飾られているの
は、ロニーを悼む気持ちからでしょうか?こういうさり気ない優しさも胸を打ちます。