ピタゴラ装置DVDブック1
NHK教育で放送されている『ピタゴラスイッチ』。そのオープニングとエンディングで必ず流れる「ピタゴラ装置」の映像を集めたDVD。
日常にある道具を駆使して、見ているものをアッと言わせる映像集。ちょっとした”奇跡”を緩やかに魅せてくれるのが、なんとも言えず心地良い。ひとつひとつの発想は、それほど驚くようなものではない。しかし、一度も止まることなく繰り出される発想の連続は、思いがけず大きな感動を生み出していく。わずか30秒前後の”小さな映画”は、見ている人の脳裏に鮮やかに刻み込まれていく。
難しいものを難しく魅せるのは、意外と簡単である。素人でも努力すれば出来る。しかし、本当に手間と時間をかけたプロの作品は、どんなに難しいものでも、なんでもないようなふりをしてあっけらかんと魅せてくれる。「ピタゴラ装置」は、まさにその通り”あっけらかん”と流れていくのだ。ため息が漏れてしまうほど、鮮やかに見せてくれる。
本編はたった19分しかない。わずか19分である。えっ、もう終わり?と感じる長さの中に、製作者(慶応大の学生たち)の途方もない執念を感じる。いやここまできたらもう怨念と言っていい。慶応の学生たちが、寝る間も惜しんでアイディアを頭の隅々から練りだし、朦朧とした意識の中で100や200の試作を越えて、NHKの収録に臨むのだ。SFCだからこそ、佐藤研究室だからこそ、オシャレに成立するのである。私の母校である東理大だったら間違いなく”変人”扱いだ。その点でも、すごく羨ましい。こういう華のある世界に一度触れたかった。余談である。
本編を見終わったら、映像を止めて本を開いて欲しい。ひとつの作品を作るのにどれだけの手間と時間がかかるのか、写真と解説を見て勝手に想いを廻らせて欲しい。それからDVDをもう一度再生させると、先ほどとは違った新しい世界が開ける。
それが芸術なのだ。
New Pocket Hawaiian Dictionary: With a Concise Grammar and Given Names in Hawaiian
小さくて軽いから持ち運びにとっても便利!小さいだけに単語数も少なめですが知りたいときにパッと調べられるのは嬉しいですよ。これからハワイ語を勉強したい方や意味を知りたい方にはにはお薦めです。価格も良いですよね(^O^)v
訳はすべて英語で書かれています。ハワイ語から英語、英語からハワイ語を調べることができます。それとハワイ語文法、ハワイ語での名前のつづりがそれぞれ少しづつですが載っています。
私は自宅に大きめのハワイ語辞書を置いて、ハワイアンポケットはいつも持ち歩いて使っています。 アロハ~!
ブラームス:交響曲第1番
若いときのニューヨークフィルとの演奏ほど恣意的なテンポの揺れは無く、天下のウィーンフィルのがっちりした構成感に溢れた演奏。一楽章など実に重厚で、ヨーロッパ的です。バーンスタインらしいのは終楽章で、マーラーの長調の終楽章、たとえば1, 2, 5番に向かうときと同様の情緒の高ぶりと陶酔に溢れかえり、凄まじいばかりのクレッシェンド、ほれでも破綻しないところは天下のウィーンフィルですわな。例によって、指揮台でバーンスタインの靴がカチカチ、ドシドシ云う音はしますが、よけいテンションを感じさせてくれますし。同時期にウィーンフィルとやはりチクルスとして収録されたジュリーニ先生がよりスケールの大きな構成感を感じさせるのに対し、ロマンを吐露するレニーとの聴き比べは何度やっても飽きませんわな
オックスフォード現代英英辞典 第8版 DVD-ROM付
英単語の勉強をしていて、英和辞典での解説がわかりにくかったり、最適なものがないと思ったらこの辞典を使っています。
まず、昔のようなモノトーンの辞書ではなくカラーであることが見やすいです。いつも電子辞書を使っているので、紙の辞書ではゆっくりと時間をかけてみることになるので、見つけやすいのがとてもよいです。
文字の大きさも適切。小さすぎず見やすいです。
英語を英語で調べるとそれ本来のニュアンスがよくわかるので、使いこむほどに楽しくなってきています。
インターネットでもこの手の辞書を無料で利用できるので、わざわざ見る必要はないかなとも思っていましたが、辞書が冊子になっているのは、その周りにある単語にも目を向けて、こういう単語もあったのか、こういう使い方なのかと気づくことが多く、電子辞書も便利ですが、紙の辞書もとてもよいと思います。持ち歩くには少し重いですが、卓上でゆっくりと英語の世界にひたりたいときには便利です。いつでも使えるように、ケースからだして、机左側においています。
英語を英語で調べる醍醐味、国語辞典のような使いかたをすると、もっと英語が見えてくると感じました。とても使いやすいのでおすすめです。
Fault Lines: How Hidden Fractures Still Threaten the World Economy
著者は元IMFチーフエコノミストで現在シカゴ大教授。
米国をはじめグローバル経済が抱える問題点に幅広く
言及。米国に対する客観的な視点やグローバル経済の
俯瞰した見方は元IMFの著者ならでは。
過去の危機の原因を、単純に政策の失敗などに求める
のではなく、その背後にある力学への洞察を深めてい
る点が特徴。
現在の米国やG20などで実施されている政策が、中長
期的な観点からも正しい政策なのかを判断する際に、
参考になる一冊。